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NWA 7325
NWA 7325 (Northwest Africa 7325) とは、エイコンドライトに属する石質隕石の1つである〔Northwest Africa 7325 ''The Meteoritical Society'' 〕。史上初の、水星起源の隕石である可能性が示されている〔The First-Ever Meteorite from Mercury? ''Sky & Telescope'' 〕。 == 特徴 == NWA 7325の目立つ特徴は、表面や内部の一部が濃い緑色をしていることである。表面は地球に落下した際の大気の断熱圧縮で融解した跡があり、緑色から黄色をしている。これは少量の月隕石に見られる特徴ではあるが、NWA 7325の色はこれらより濃かった。また、内部には緑色の鉱物である透輝石を含んでいる。緑色の由来は、この透輝石がクロムを含んでいるためである〔。クロムの量は透輝石に含まれている量では、Cr2O3で1.0w%に達する〔。 NWA 7325は、クロムを大量に含んでいる時点ですでに興味深い隕石であったが、さらに重要なのは、カルシウムとマグネシウムを大量に含んでいるにも関わらず、鉄をほとんど含んでいなかったことである。これらの特徴は、水星探査機のメッセンジャーによって観測された水星表面の元素組成に一致する。やや頑火輝石が豊富にあり、カルシウムが多すぎる傾向にあるが、これは、NWA 7325が水星から飛び出すきっかけとなった隕石衝突がかなり大規模であり、地殻の奥深くから放出されたものであると考えれば説明がつく〔。 また、NWA 7325は微量元素が非常に少ない事も特徴として挙げられる〔。具体的には、セリウム0.34ppm、ユウロピウム0.58ppm、ハフニウム0.44ppm、トリウム0.27ppmなどである〔。 NWA 7325の破片は全部で35個あり、総重量は345gである。もっとも大きな破片の重さは100g以上ある〔。タイプ標本の質量は21gである〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NWA 7325」の詳細全文を読む
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